岳精流の吟譜
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岳精流の吟譜(音程や節調(せっちょう))の具体例
詳しい解説 ⇒ 節調符号と利用岳精流の吟譜
流派によっては、音程符号()に替わって音名(三 三' 五など)を記載しています。
その例として日本吟剣詩舞振興会会詩(機関誌「吟剣詩舞」より引用)を記載します。振興会主催の吟剣詩舞道大会では冒頭に国歌「君が代」斉唱に続いて常に吟じられます。(↓プレイリスト)
吟剣詩舞振興会会詩


吟詠を聴きながら下の吟譜(拡大表示が出来ます)をご参照下さい。
下のバー(プレイリスト)を▼(最右)で開き、選曲(クリック)すると再生(演奏開始)します。
(最左) : 一時停止(演奏停止)・(最左)で再生を継続します。

%{artist} - %{title} [%{album}], (%{year}) (%{time})
  吟詠:三河岳精会々長・深浦精正先生
Seek to %{time1} of %{time2} (%{percent}%)
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プレイリスト





吟題をクリックすると、吟詠中でも詩文が表示できます。詩文右上ので閉じます。
国歌「君が代」
絶句「九月十日」
「九月十日」の吟譜
【絶句の型式】岳精流では絶句(主に七言絶句)を下表のように区分して呼ぶこともありますが、必ずしも厳密なものではありません。

型式の呼称ABC半音
型式の定義起句の初めが「ゆり止め」起句の初めが「ゆり抑え」途中に「吟替り」や「三段上げ」あり転句に「半音」あり
吟譜の節調     ゆり止め     ゆり抑え最高音吟替り三段上げ    半音
教本の吟題例感有り  京都東山富士山  江南の春春日山懐古  壇の浦夜泊涼州詞(王翰)

短歌「ゆく秋の」 岳精流では三つの形(A,B,C)の中のB形の節調です
短歌「ゆく秋の」の吟譜
俳句「夏草や」 俳句の節調は一つです。(陽旋律)
俳句「夏草や」

流派による節調の違い
詩吟には沢山の流派がありますが、流派によってその節調(節回し)が微妙に異なります。
それが流派の特徴でもあります。
同じ吟題(王之渙「鸛鵲楼(かんじゃくろう)に登る」)を、岳精流と他の二つ流派(A,B)の吟詠で聴き比べてみてください。上のバー(プレイリスト)で吟詠流派を選択して下さい
下の岳精流の教本を見ながら聴くと、その違いがよく判ります。

詩文「鸛鵲楼に登る」_0.jpg

これは岳精流の節調です 














参考節調符号と利用
吟譜の付け方
Wordを利用して詩文に吟譜(アクセント記号・節調記号)を付ける方法を説明します。少し手間がかかりますが、きれいに仕上げることができます。
1.先ず詩文を入力して、ルビ(ふりがな)を付けます。
  「ふりがな」を付ける文字を選択し、「書式」→「拡張書式」→「ルビ」で下図右のダイアログボックスを開き設定する。
  ルビ(R)は文字単位(M)で付けたい「ふりがな」に変更し、漢字との行間を設定するオフセット(O)は0とする。
ふりがな付   ルビ
2. 次に「ふりがな」の右行にアクセント記号を付けます。
 「IMEパッド- 文字一覧」を開き、フォントに「罫線文字」を選択します。選択時のフォントは”上下左右”が逆になることに注意してください。【例】:「│」誤選択→「─」誤入力、「┘」誤選択→「┐」誤入力
 入力した罫線の配置はフォントサイズとスペースキーで調節します。
アクセント付IMEパッド
3. 最後に「節調記号」を付けます。
  事前に「アクセサリ」→「外字エディター」で節調記号を作成・登録しておきます。作成・登録方法は空白セルを選択後[OK]ボタンで開きヘルプを参照
節調付詩文   外字作成  コード選択
先程の「IMEパッド- 文字一覧」を開き、フォントに「私用領域(外字)」を選択します。
                IMEパッド(外字選択)
アクセント記号の右行に「テキストボックス」を利用して節調記号を入力、適当なサイズ・文字色にして必要個所に貼り付けます(テキストボックスは塗りつぶしなし・枠線なし)、なお「鼻濁音記号(○)」も「テキストボックス」を利用して入力します。
【備考】アクセント記号・節調記号は不揃いにはなりますが、Wordツール「図形描画」の「オートシェイプ(U)」→「線(L)」や「基本図形(B)」を利用すれば簡単に付けることが出来ます。
図形描画(オートシェイプ)    手書き吟譜


このページの最終更新日時:2020-04-02 (木) 13:15:15